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2015年6月


 

6月19日  『2015年6月15日@下北沢BASEMENT BAR』

楽しみにしていた『レディオコロシアム』終わりました。
観て、聴いてくれてありがとう。

個人的には最初から最後まで凄く中身が濃いイベントで、そんな日に演奏をする事が出来て嬉しかった。
イベントが良かった分、また思う事も沢山あって、気がついたらもう数日が過ぎてしまったといった感じ。

個人的な話をすればLIVEハウスにいる事を心地良く感じる瞬間も多くなってきた。
そんな空間を全力で作ろうとしている人達が集まっているBASEMENT BARとTHREEは良いなと改めて思った。


あとリーガルリリーの夏の曲がたまらなかった。

聴いたあの瞬間に夏が始まってしまったような気がした。(LIVE後の数日は梅雨真っ只中だけどね)

ドミコも素晴らしく格好良かった。見える様で見えないバックグラウンドに興味が湧きっぱなしだった。
さっきインタビューを読んだらPAVEMENTも好きみたいだからちょっと話しかけてみれば良かった。

ともあれ楽しい一日だった。
思う事が沢山あったのでまだまだ頑張れそう。

 

 

6月25日  『自愛と他愛』

昨日の昼、女子サッカーの試合をずる休みをしている気分で見た。
良い試合を見た後は気分も良くなる。

夜、まだ結果を知らないと言うので、再放送がある事を猛アピールした。
知らない振りをしてまた観戦。
当然勝つのは知っているけど喜んだり悔しがったり。

試合が終わった後、気分良さそうに『結果知ってた?』と聞かれたので『知ってたよ』と答えたら嬉しそうに笑っていた。
僕は嬉しくなった。

今朝のニュースを眺めながら毎日の様に起こる出来事に溜息が出そうになる。

一日の始まりにとシャワーを浴び、タオルで頭をガシガシと拭いているといつかの暑い日が浮かんだ。

汗だくの服を脱ぎ捨て、挨拶もそこそこにシャワーを浴び、部屋に戻ると冷房が効いていた時の話。

『涼しい?』と聞かれ『うん、最高』と答えた。
その人は普段あまり冷房をつけない。
僕はたまらなく嬉しかった。

そんな事も思い出せたのでどちらかというと良い朝です。

 

 

6月26日  『此の所』

『髪を切る事が面倒になってしまった』なんて歌詞を書いたが、本当に面倒になってしまい、伸ばしっぱなしでいる。

髪を切ってもらう行為が昔から苦手だ


自分が発しているであろう話しかけて欲しくないオーラ、それにより作られたあの張り詰めた空気はなんとも耐え難い。
互いに感じているであろうその空気によって肩に力が入る。
悟られまいと素知らぬ顔をしてみるが、そんな表情が真正面に映るのがなんとも。

僕は目を閉じる。
その頃にはどんな髪型にしたいのかなんて事はもはやどうでもよい。

空気を敏感に察知し、人によって応対している美容師という職業を凄いと思う。
カリスマと呼ばれる人は技術はもちろん接客も素晴らしいのだろうか。
逆に技術は努力し身につけている、しかし接客はどうしても苦手で指名されないという人もいるのだろうか?とふと思った。
そんな美容師がいたのなら僕はその人ばかりを指名したい。
話が逸れた。

ひとつ付け加えると最後のフワッフワの毛で顔を優しく払われる瞬間だけは好きだ。
可笑しい、くだらない、情けない、申し訳ない、感謝と目まぐるしい時間に参ってしまう。

ならば話せば良いと思うかもしれない。
しかし会話を繋ぐ事や途切れた時の空気、自己嫌悪を天秤にかけ、選んだ結果なので仕方がない。

そんな僕が唯一、気楽に行けるヘアサロンがある。
家から電車で片道50分、片道料金400円、カット料金1000円の個人経営の小さいお店。
店主は格好良く、オシャレ、物腰が柔らかく、カットの腕は賞も貰った事がある折り紙つき、言う事なし。
何より話しても落ち着く、会話をせずとも心地よい。

家から離れた場所にあるので用事がある時や、近くを通るついでに立ち寄る事が多い。
しかし最近になってその方面へ行く機会がめっきりと少なくなってしまった。
なので髪を切りたいと思い始める少し前から、その方面への用事を探す様になった。
前回、髪を切ってからそのチャンスを2回も逃している。

だからいま髪の毛は伸ばしっぱなしだ。


昨日の夜、太宰治『懶惰の歌留多』を読んだ。
今日は又吉直樹『第2図書係補佐』の中の『笙野頼子三冠小説集』について書かれているページを読んだ。

そんな事が関係してなのかどうか、髪を切る事が面倒臭いという日記をふと書き始めてしまった…なんか書かずにはいられなかった。

そんな気持ちが『分かる』なんて人がいたら是非呑みに行きたい気分だ。

一杯くらい奢るよ。僕もそんな気分だという人には二杯。
酌み交わしたい気分だ。

相変わらずいつもの夜と同じ様に音楽を聴いている。
ふと作っている曲のコーラスが浮かび、気持ち良く眠りにつく事ができそうだ。

『懶惰の歌留多』の終わりには"夜の次には、朝が来る。"とあった。
何度と同じ様な言葉は聞いたけど、昨日のそれだけは至極響いた。

 

 

6月28日  『咳と痰とおじいちゃん』

今週はずっと声がかすれ出ないでいる。
初めての経験で戸惑う。
ただでさえ滑舌の悪さから伝わらない話がいつにも増して伝わらない。
咳も痰も酷い。
観に行きたかったLIVEも行けず終い。眠れもしない最悪だ。

と悪い事を先に全部書き出した。


祖父はいつも咳をしては痰をティッシュに出していた。
喘息持ちで喉に「ヒュッ」と吹きかける薬を使っていた。
キャップを被り、勤め先の釣具店のベストを着ていた。
たまごっちが流行って手に入らない頃に二つも僕ら兄妹にプレゼントしてくれた。
パチンコが好きだったが景品は人にあげる。
たまごっちもそうだったらしい。
父には煙草をあげていた。
祖母にも「はいっこれはあんたの分」とあげていた…らしい。(祖母は「高い煙草だよね」と懐かしそうに話す)
昔は怖かったらしい。
数十年前に「ちょっと拝借」と引き出しに置き手紙を残し、持って行った着物はいまだ拝借しっぱなしだ。
甘い物が好きだった。
チョコも餡子もアイスもなんでも。
お酒はウイスキー。
締めはウイスキーをビールで割る。
優しいおじいちゃんだった。

切りが無いのでこの辺で。


咳をしては痰をティッシュに吐き出す。
この行為をする度に祖父の事を思い出している。
「こりゃしんどいな」とあの頃の祖父の気持ちを想像してみたりもしている。

咳と痰のおかげだ。
悪い事ばかりではない。