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2012月6月

 

 

6月20日
昼過ぎにおにぎりを一つだけ握り、それを持って出掛けた。

おにぎりを一つだけ持って出掛けるというのが、子供の頃にお菓子を持って何が目的でもなく、自転車を一駅先まで走らせたりした時の気持ちを思い出させた。

それだけで目的の8割りを達成した気分になった。

おにぎりを作ろうと思ったのもなんとなく「海がみたいな」と思ったからだ。
家を出た時点で満足はしていたのだけど、とりあえず自転車に乗って海へ向かう事にした。

昨日の台風が嘘の様に澄んだ空がまた気持ちよかった。

芝浦を目指して走っていたけれど途中の公園で遅めの昼食(たまご味とおかか味のふりかけを雑に混ぜ、形が悪い少し大き目のおにぎり)を食べた。

おにぎりを半分位残して公園の隣にある図書館にふらっと入った。

中であるバンドについて書かれた本を二冊読む。
偶然にもその二つのバンドともまだ活動は続けながらもボーカルが亡くなってしまっているバンドだった。

しばらく海に行きたいという気持ちも忘れて本を読んでいた。

17時15分に鳴った何かを知らせるチャイムで、もう17時を過ぎていた事に気づいて急いで図書館を出た。

もう帰ろうかとも考えたけどまだ海がみたいと少し思ったので、その図書館から近い芝浦まで行く事にした。

途中、道を間違えた場所から海をはさんでお台場が見えた。
なんとなく芝浦じゃなくお台場へ行きたいと思い、特に悩む事なくお台場へ向かう事にした。

勝鬨橋を渡る時に海を眺め目的の9割は達成した気持ちになった。
だけど残り1割の目的はすでにお台場になっていたのでそのまま自転車を走らせた。

前にも来た事があったけれど豊洲辺りは好きだ。
大きい施設や住宅がありながらも閉鎖された感じ、その中で生活がなりたっている。
そんな中に住んでいる人達の生活を垣間見た時に(下校途中の光景など)僕は懐かしさを感じる。

昔、数十棟もの団地が建ち並んでいた集合住宅に住んでいた事がそうさせるのかも知れない。

他にも八潮、南千住(ハナミズキ通りの辺り)、千葉ニュータウンに行った時にも同じ感覚になった。

そんな感覚になりたいが為に今日みたいにふらっと何処かへ行きたくなるのかも知れないなぁなんて自転車をこぎながら思った。

湾岸道路に着く頃にはお台場に行きたい気持ちが薄れ、このまま舞浜まで行きたいと思う様になっていた。

ディズニーランドの雰囲気を久しぶりに味わいたくなった。

幼い頃は両親がたまに連れてきてくれた。
小学生を過ぎると全く行かなくなったけれど、20歳の時に久しぶりに行ったら見事に好きになってしまった。
帰る時の満たされたからこそやってくる寂しさは幼い頃も20歳の時も今だって同じ様に感じる。

幼い頃はそんな帰り道に何故かいつか死ぬ事を考えて怖くなったり(ある時家族にそんな事を考えてたと話したら大笑いされたけどね)20歳の頃は今日みたいな日がまた、出来る事ならずっと続いて欲しいなと思ったし、今を嬉しく思う。

常にそんな気持ちではいられないけれど、たまにふとした事で確認したりする。

とにかくあまり考えずに舞浜へ向かって自転車をこぎつづけた。

葛西臨海公園辺りで帰りを考えて気が重くなったりしたけどね。

舞浜に着いたのは20時頃でエントランス前にはこれから帰る人達がパラパラといた。

残っていたおにぎりの半分を食べた後、自転車で辺りを走って少し寂しくなった所で帰る事にした。

この時点で当初の予定とは全く変わってしまったけれど、今日の目的は全部達成した気持ちになった。

今日の事を振り返ったら特に話せる様な事してないなと思ったけど僕は満足していて、そんな気持ちの釣り合わなさが可笑しく思えた。

帰り道、夜の銀座を通った時に居心地の悪さを感じて自転車の速度をあげた。

それから色々な事を考えたけどキリがないと思ったのでしばらくしてやめた。

最後に東京タワーを真下から眺めた。
夜の東京タワーをこんな近くで見たのは初めてかもしれないなと思い少し嬉しくなった。

帰って今日は何をしたの?と言う問いに沢山話そうと思ったけれど上手く伝えられる気がしなかった。

今日が僕にとっては最高な一日だったという事は伝えられると思ったので「楽しかったよ」とだけ話した。

 


6月24日   『なれないイヤーズe.p.』
ここ数ヶ月かはダブステップ周辺を良く聴いていて、最近はオススメしてもらった環Royやokayafricaというサイトでアーティストが選曲したアフリカ音楽を聴いてる。

アフリカ音楽は何処から聴き始めれば良いか分かりにくいからこのサイトは本当にお勧め。
tune-yardsや!!!のニックオファー、kyla rose-smith、jon theodoreがDESMOND&THE TUTUSがセレクトした音源を特に良く聴いてる。
後者の3人(組)は選曲してる人自体を知らないのだけど、曲が良いので本人達もきっと良い音楽を作っているのだと思う。
近いうちにチェックしてみる。

僕はというと昨年は『なれない』、今年に入ってからは『ワンイヤーズ』というタイトルで音源を作ろうと録音を繰り返していたのだけど、どちらも途中で頓挫した。
毎回こんな感じなのでどうしようもないのだけど春が過ぎてやっと形にする事が出来て来た。

 

6月26日

16時過ぎに井の頭公園駅と三鷹台を自転車で走っていた時に既視感を覚え、懐かしい気持ちになった僕は少し気分が良くなった。

そんな気分だからスピードも出す必要もなく、普段よりもだいぶ遅い速度でフラフラと周辺をまわってみた。

三鷹団地の辺りも好きだなと思いながら京王線沿いをまたフラフラと。

それ位しか書く様な事はなかったけど今日はそれだけで良い一日だったなと思う。

そういえば今年初めて蝉が鳴いているのも聞いた。
もう夏かぁなんにも準備出来ていないよなんて思い少し嫌だなと思った。
その時はそんな事しか思いつかなかったけど、いまその時の事を振り返りながら書いていたら、まだ周りに仲間がいない中で鳴き出した蝉を勝手に不憫に思った。

毎年夏の初まりはそんな蝉の事を考えている気がする。
そして夏の終わりも残された蝉の事を考える。
そして夏の終わりを感じて少しだけ寂しくなる。

今年はどんな夏になるのかなと考えながらそろそろ夏の準備を始めようかと思う。


 

6月27日
駒場東大前のたこ焼きや(個人でやっている様な)で子供にカキ氷を買ってあげてるお母さんがいた。

そんな些細な光景にも夏を感じて、今日を楽しみに思えた。

空を見たらちょうど飛行機が飛んでいて、それがいつもより大きく見えたからか飛行機を見に行きたいなぁと思った。

夕方にLIVEを観に行くつもりだった事もあり、時間を確認するとそれには足りない時刻になっていたので飛行機は諦めた。というかまた今度に。

今日はLIVEがどうしても観たい気分だった。
特別目当てのバンドが出るという訳じゃなかったけどそんな最近はそんな気分でいた。

あるバンドのLIVE途中、間奏に入った所でギターの音が出なくなった。
それに気がついたベースがそれをフォローするかの様にお客さんを盛り上げ様と前に出て必死にベースを弾いていた。
なんとかギターの音は戻ったけどチューニングがめちゃくちゃだった。
そんな中でボーカルは何も変わる事無く必死に歌い続けていた。
そんな光景を観て「なんて良いバンドなんだろう」と胸が熱くなった。

なにを指して良い演奏というのかは僕には未だに分からないけど、今日は良い演奏が観れたと思う。

今日もとても良い日だった。

 

 

6月28日
塩素からアメリカンドッグ 塩素の匂いがした瞬間にプールを思った。

小学生の頃、スイミングスクールに通っていた事がある。
毎週水曜日には母親、妹と一緒に一駅離れた場所にあるプールまで自転車で通っていた。
小学四年生の頃に引越してからも三駅と離れた距離を毎週通い続けていた。

特に泳ぐ事が特別好きではなかったけれど(スポーツの中では好きな方だけどね)終わった後の疲労感が心地良かった事は覚えている。

あと練習が終わった後に母親から渡される100円を凄く楽しみにしていた事も良く覚えている。

そのプールがある建物にはジュースやお菓子、他にラーメンや焼きそばといった軽食を作ってくれるちょっとした休憩所があって、帰る前に母親がくれた100円で一つ好きな物を買い、休んでから家に帰るというのがスイミングスクールがある日の決まりとなっていた。

「今日は何を食べよう」とその日の気分で決めるのが楽しみだった。

練習が終わった後は毎回お腹がペコペコだった事もあって毎週の様に量が多いという理由で『たこやきくん』というスナック菓子を食べていた。
たまに『ねるねるねるね』の様なお菓子を友人と遊びながら食べた。

そして僕にとっての1番の贅沢は『アメリカンドッグ』を食べる事だった。

スナック菓子と比べて量も少なくお腹が空いた状態で食べるには物足りない物だった。

アメリカンドッグを食べようと決めた時はまず食券を買い、食堂のおばちゃんからプラスチックの番号札を受け取って『アメリカンドッグ』が出来上がるまで、お菓子を食べている友達と話しながら待たなくてはいけない。
きっと待っていた時間なんて数分なんだろうけど、その時は物凄く長く感じた。
出来上がったアツアツのアメリカンドッグにケチャップをかけて食べた時の美味しさは今でも良く覚えてる。

本当美味しかったなぁ。あのアメリカンドッグ。

スイミングスクールに通わなくなってからも何度かアメリカンドッグを食べる事があったけど、あんなに美味しかった事は一度もないし、これからもないと思う。
言ったら今はアメリカンドッグよりもフランクフルトの方が好きな位。

でも僕は「今まで食べた中で1番美味しかったのは?」と聞かれたらあの時のアメリカンドッグと言うかもしれない。

なんて事を一時間ばかり考えさせたり、思い出させたりするなんて塩素って凄くないですか?

ーメモー

散歩に清澄白河は良い。(清澄公園は夏にかけて蚊多し)
松尾芭蕉の知識を得てから松尾芭蕉記念館へ行きたい。
休みの日に御徒町の貸自転車で周辺探索はなかなか良いかもしれない。
隅田川にはあまりときめかない。

 

 

6月29日   『誕生日とチャイムについて』
今読んでいる本は日記の様に日付と文が書かれている。

読み進めると4月1日から始まった本はだんだんと自分の誕生日に近づいてくる。

10月に入るといよいよ「自分の誕生日に何か書いてあるだろうか?」と自分が少し気にし始めている事に気づいた。

そして誕生日。
「おっ!書いてある」とタイトルに目を向けると『わが性欲』というタイトルだった。
何故だか分からないけれどちょっと残念な気持ちになった。

出来たらその後に出てきて面白かった『夢、小銭入れ、スターバックスの克服、休憩、タイヤキ』辺りが良かったなと勝手に思った。

どうでも良い事だけどなんとなく気になってしまう誕生日の特別さをそんな事で感じた。

18時に夕方のチャイムが鳴る。
昨日、出掛け先で聞いたチャイムは違う曲で17時に鳴った。
どちらかと言うと今日聞いたチャイムの方が好きだなと僕は思う。

音楽が鳴る中、外で小さい女の子(見ていないけど声のトーンや話し声を聞いたかぎりそう思う)が「この音楽が聞こえたら18時って事?」と恐らくお母さんに聞いた。
お母さんの答えは聞こえなかったがなんと答えたのか少しだけ気になった。
「実は違う場所では違う音楽で17時に鳴るよ」と心の中で思った。

すぐにそれがどうでもいいって事に気がついて、その後に少しだけチャイムを思った。
やっぱり好きだなぁと再確認して最近録音したある曲の最後にこっそりとこのチャイムを入れた事に改めて1人満足してにやけている。

 

 

6月30日   『値段が高い物について考える。』

「その鞄良いね~」と僕にしては珍しくお褒めの言葉を頂く事が多い。
その鞄は僕が持っている身につける品物の中では一番高価なものだ。

同じ様に「そのギター良いね!」と良く言われる。
そのギターは僕が今まで買った中で一番高い買い物だった。

そう考えたら高いものはやっぱり良いのかなーと思ったけれど、ふとテレビの豪邸訪問などで目にする高価な品物を思った。

全く魅力を感じないし、良いとも思わない。

じゃあ何が良い物なのかなーと考えた時に、鞄もギターも買う時に悩んで悩んで悩んだ末に購入した事を思い出した。

その鞄やギターを僕は必要として散々悩んだ末に買った。

そう言う事かなーと少し納得した。

数日前に僕の時計を見た友人が「その時計良いね」と言ってくれた。
貰い物だったその時計の値段を僕は知らない。
プレゼントしてくれた人は「高くないけど~」なんて言っていたけど。

友人に時計を褒められた時、凄く嬉しかったので後日、時計をくれた人にそんな話をしたら「高くないけどね~」なんて相変わらず言っていた。

よく値段じゃないよなんて聞くけど本当にそうだなぁと思った。