10月1日 『トイトトイ』
新しくバンドをはじめました。
30を過ぎて何か新しい事を始めるのは凄く力を使うなーと思っていたのだけど、動き出す時はそんな気持ちとは関係なく、気がついたら動き出していたので不思議だなぁと思っています。
持続させる事が大変だというのは分かっているつもりなのでそこは頑張ります。
そんなバンドは小川
拓朗(Vo&Gt)とまりりん(Dr&Vo)の2人編成。
名前は『トイトトイ』といいます。
慣れない2人編成という形にお互い戸惑いながらも、繰り返しスタジオに入っている。
まりりんは一言で言うと気持ちが良い真っ直ぐなドラムを叩く。(僕の印象なので違っていたらごめん)
たまにそんな真っ直ぐさに僕は狼狽えてしまうのだけど。
演奏している楽器は違うけど元ナンバーガールの中尾憲太郎さんみたいだ。(これも僕の印象なので違っていたらごめん)
そしてホームページや音源も作りました。こちら!
プロフィールにある写真は三橋明奈さん(ブラボーカフェ)が撮ってくれたもので、僕は凄く気に入ってる。
2014年9月23日の江ノ島で、海に服のまま飛び込み懐かしい気持ちになった。
そんな感じで夏を終わらせたので秋を始めたいと思っています。
10月19日 『美しくも呪われた夢』
映画『風立ちぬ』中のそんな言葉が胸に突き刺さってから、もう1年が過ぎた。
それから僕は宮崎駿や鈴木敏夫が書いた本を読み漁っている。
「映画にしろ漫画にしろ、何かをつくるために本を読むということは、ほとんどないですね。
それまでに気がむくままに読み散らかしたものの断片が、何かを作ろうとジタバタしているうちに、うまくいく場合は一本の糸だか縄だかに撚りあう。そういう感じです。」
最近読んでいる宮崎駿?著『出発点』の中でそんな文章に目がとまった。
今年の夏前に作った曲の事を思い出してみると、そこにはエイモス・ミルバーン『bad bad wisky』やサケロック『インストバンドのうた』、フジファブリック『フジファブリック』やナンバーガール『
School Girl Distortional Addict』の断片を感じた。
そこに夏前の鬱々とした僕が大きい顔を出していた。
夏が終わった今、スタジオでは颯爽と夏を過ごした僕が、そんな夏前の僕に「そんな事はないよ」と言い聞かせる様な顔で歌っている。
書きながらそれが一体何になるんだとまた鬱々とした僕が顔を覗かせて「自分探しなんてヤドカリが狭い自分の殻の中をぐるぐると歩き回っているようなもの」(細かい所は間違っているかも)なんて本で読んだ宮崎駿の言葉を思い出す。
そんな事を繰り返している。
最近作った曲ではカントリーミュージックやスウィングジャズ、ジャンゴ・ラインハルト、レイモンド・スコット、ヴァン・ダイク・パークスへの憧れを感じる。
いつしかそれらが僕の中で強い一本の縄になってくれたらいいなぁと夢みつつ、また曲が作れたという事に少しの安心を感じて今日を過ごしている。