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2015年1月



1月26日  『去年を振り返る。(バンドの写真編)

もうすぐ久しぶりとなるLIVEがある。

毎日が空回りしない程度に気持ちが入っているし、やっぱり日が近くなる度に良い演奏が出来なかったという夢を見る日が増えた。
そういえば前にバンドをやっていた頃もLIVEが近くなるとそんな感じだったと少し懐かしく思う。

去年の春先にこの形でバンドをやろうと決めてから曲を作り、音源を作り、写真を撮りに行き、出たいライブハウスを探したりとあっと言う間に過ぎた気がしてる。
もうすぐ季節がひとまわりしてしまう事が嘘みたいだ。

LIVEが近くなった今日は去年を振り返り、夏の終わりに撮った写真の話を少し。

夏のある日、傘も差さず雨の中をびしょ濡れになりながらキックボードで駆け抜けていった男の子が僕には煌めいて見えた。
雨を鬱陶しく感じていた僕からは男の子の様な煌めきを全く感じない事に気づき『いつからだろうか』と寂しくなったのを今でも憶えてる。

そんな男の子を見た僕の目に映った光景、それに近い感覚を覚える写真がバンドの写真として撮れないかとその時に思った(トイトトイホームページのプロフィールにある写真/こちら

そんな感覚を夏が終わるまでの残された時間で共有するなんて無理だろうなと頭を悩ませながらも、もしかしたら出来るんじゃないかという気がしてブラボーカフェの三橋明奈さんに写真を撮ってくれないかな?とお願いした。(構図を思いついてから撮りに行くまで一週間もなかった気がする)

三橋さん(以降みっちょん)には事前に映画『風立ちぬ』を観てもらったり、その前の1年で僕が感銘を受けた事などをひたすら聞いてもらった。

みっちょんは「やれるだけやってみるね!」と嫌な顔せず(いや…かなり面倒臭がられたかもしれない)長い時間付き合ってくれた。

撮影ギリギリまで「なるべく目に映る色合いと近い写真にしたいな」「でもそれだと煌めきは出ないだろうからエフェクトに頼るか」「いやそれだと嘘臭いじゃないかと」ひとり頭を悩ませながらも「やれるだけやってみるね!」というみっちょんの言葉に委ねて、当日は何も言わずに任せっきりで撮ってもらった。

で結果。
出来た写真を見て僕は雨の中の男の子を見た時と近い気持ちになれた。
意外とまだ大丈夫そうだなと少しだけ安心もした。(そう思わせてくれる写真をありがとう)

僕らが出せる煌めきの数少ない一瞬を切りとってくれた事を凄く感謝してる。(後から聞いたらごちゃごちゃ言わなくても僕が思っていた事は撮影までに考えていて、その中で試行錯誤して撮ってくれていたみたい。まだ写真を撮り始めたばかりなのに凄い。※みっちょんはドラマーです!)

あの写真の様に音楽が鳴らせれば良いなと僕は思っています。