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2016年6月

 

 

6月4日

最近はVundabar『Oulala』のMVをよく見ている。

たまに『グーニーズ』が観たくなるのと似ていて、見えなくなりかけている感覚を取り戻せている感じがして良い。

http://youtu.be/KYd8YU7Z0po


大好きなPAVEMENTで例えるなら『Major Leagues』や『Spit On A Stranger』のMVの感じが近い。

作ろうと思っても作れない雰囲気がある。

http://youtu.be/13DfvdeH-io

久しぶりに見たけど転がったポスターを拾うシーンの直前や植え込みの間をジャンプしているシーンとかスティーヴン・マルクマスは本当に良い表情をする。涙が出そうだ。

http://youtu.be/JJFGhFtKxPc

そんなこんなで明日のLIVEに向けての準備をしてる。

いつか『Major Leagues』のスティーヴン・マルクマスの様に歌がうたえたら良いなとずっと思ってる。

 

 

6月5日

戸山団地に気持ちが置いてけぼり。

group_inouが沁みる帰り道。

 

 

6月6日  『夏の問題』

最近のLIVEで演奏している『夏の問題』という曲で辿り着きたいイメージ(隙間があって呼吸しているようなグルーヴ)はくるりにクリストファーがいた頃の『HOW TO GO』が近い。

2人でこれがやれたらなぁと思う。

目指したい。

 

 

6月12日   夏との距離

夕方からスタジオ練だからと鈍った身体を動かす為に散歩をしている。

毎年夏を感じ始めるとアイスコーヒーを飲んでは待ち遠しく想うのだけど、今年はだら~といつの間にかアイスコーヒーを飲む様になってしまった。


だから途中でアイスコーヒーを買い改装中のプールの様子でも見て夏との距離を図るそんな気持ちで家を出た。


前に勤めていたバイト先の前ではレジからいつも見えていた部屋のカーテンの色が変わっている事を想う。


個人経営の飲食店の手書き看板。

純水かき氷

いちご ブルーハワイ

並びが良く目にとまった。


プールの跡地はまだ更地で高い壁で覆われている。

今年はいつもの昼の賑わいと夜の静けさを感じられないのかと少し寂しく思った。


ベンチに座るとストローを回しても氷の音がしなくなったアイスコーヒーと足の甲に強く感じている日差し。

 

夏はもう目の前だった。


今日のBGM

『A Long Day』ミツメ

 

 

6月13日   平均化

熱が出た途端に悪化していたアトピーの痒さがスッとひいて(熱100/痒さ0)、熱が落ち着いたら痒さがドッと襲ってきている。(熱50/痒さ50)

やっぱり上手く出来ているなと感心してる。

健康がいいなと思う。

昨年末(12/31)に作った『平均化』という曲もそろそろ本腰をいれてアレンジしたい。

 

 

6月14日   蛍の思い出

祖母の家でゴロンと仰向けに寝転がり天井を見て思い出した。

天井の木目が人の目に見えて怖いなと思った事。

夏に泊まるとその天井に蚊帳を吊るしてくれた事。


祖父母は家のすぐ隣にある釣具センターで働いていて祖父は店の1番奥にある竿売場にいた。

泊りに行くとおばあちゃんに連れられおじいちゃんに顔を見せる。

店を出る前におばあちゃんは釣りに使う小さいサイリウムを数個と少し大きいサイリウムを僕と妹に買ってくれる。

夜に真っ暗な部屋の蚊帳の中でサイリウムを折ると緑色に光って凄く綺麗なんだ。

その時の気持ちを今でもよく憶えている。

天井を眺めながらそんな事を思い出し、祖母に「そんな事あったねー」と話した。

祖母は「昔、お前のお母さん達が小さい頃、おばあちゃんが寮母をやっていた時に寮生が蚊帳をくれたんだよ。いつか地元に帰った寮生が蛍をお土産に持って来てくれてそれを蚊帳の中で放した事があったけ。お母さん達凄く喜んでたよ」

と初めて聞く話をしてくれた。

そういえばおばあちゃんはサイリウムを買いに行く時、僕らに「蛍買いに行こうか?」と言っていた。

小さかった僕らはなんの疑問も抱く事なく光る棒=ホタルと思っていた。

今になって改めておばあちゃんの気持ちが分かった気がして嬉しかった。

 

 

6月15日   『ラジオの思い出』

幼少の頃に祖父母の家の台所でいつも流れていたラジオを譲り受けた。

泊まると寝る時に怖くない様にと必ず枕元に置いてくれた。

夜にボソボソと流れるNHKが凄く怖かった。

子供心におばあちゃんに気を使っていたのか、怖いとは言えずにいた事が懐かしい。

音が出るかを確認すると丸く柔らかい懐かしい音がする。

チャンネルを変えると今も変わらず淡々とニュースを伝える声が聞こえた。


目を閉じるとあの頃のおばあちゃんの家にいるかのような気分になった。


母にラジオを貰った事を伝え、そんなラジオの思い出話をするとこんな話しをしてくれた。

「そういえばお母さんが小さい頃にまだ生まれたばかりの仔犬を貰ってきてね、親が恋しいのか夜にク~ンク~ンって鳴くんだよ、そしたらおばあちゃんね、可哀想だからって仔犬に向けてラジオを流してあげてたよ」

笑いながらそんな話を教えてくれた。


おばあちゃん可愛いなーと思い、より一層このラジオを大事に使おうと思った。

 

大事に使います。

 

 

6月16日

今だにそんな事も出来ないのか「みっともないなぁ」とふとした時に嫌でもよぎる。

同時にやりたい事も今だに溢れている。

そんな感じ。

最近聴いているミツメの『A Long Day』が前作とは比べものにならない位(僕の基準で)濃密で息吹を感じる。凄く響いてる。

そしてスフィアン・スティーヴンス『Carrie & Lowell』を聴いて勝手ながら2013~2014年の僕が救われたそんな気になってる。

音楽って良いなぁと思う。

 

 

6月17日  『タイム感(グルーヴ)の共有について』

最近の練習を思い返し、気になった点をずっと考えている。

悩み考えている内容をかなり近い形で文章化しているホームページがあったので残しておく。

最近の悩みの原因を言葉で説明してくれているそんな内容だったので嬉しかった。

http://www.jiraud.com/cgi-bin/mynews.cgi?print+201309/13090001.txt

http://www.jiraud.com/cgi-bin/mynews.cgi?print+201309/13090002.txt

http://s.ameblo.jp/discreet/entry-10616250451.html

 

 

6月18日  『最近の話をまとめて

今日はJoanna Newsom『Divers』を聴いてる。

凄く聴きやすいけど『Ys』の方が好きだと思った。

Joanna Newsomの歌から感じる心地よい隙間が聴きたいのに音数が多すぎる。

しかし良い曲と安定の素晴らしい声。

先日のLIVEはどのバンドもベーシストの個性が分かれていて格好良かった。

ヌメッとだったり、サラッとしてたり、カラッとだったり、ツルっともあった。

ベースって良いよなぁと羨ましく思わせる日でもあった。

そしてドラマ『重版出来』を観終わってしまった。

最後まで気持ちが良いドラマで嬉しかった。

あまりドラマを見ない僕にとっては『竜馬におまかせ』以来の感じ。

『竜馬におまかせ』が終わってからしばらくは「もうあのみんなには会えないのか」と寂しくて仕方がなかったとふと思い出した。

アニメだとキャッ党忍伝てやんでいや桃太郎伝説、NG騎士ラムネ&40でもそんな気持ちがあった。懐かしい。

 

 

6月20日

迷う事は相変わらず多いけど、同じ様に藻掻く仲間がいる事を実感出来たのでもっと音楽にまみれいきたいと思った週末でした。

今夜は友人が勧めてくれた『紺屋高尾』を聴いて寝ようと思う。

 

 

6月22日  『安心

友人が「最近XTCの『BLACK SEA』と『Drums&Wires』を聴いてるけどあの時の◯◯(以前僕がやっていたバンド)ってこれだよね」と年月を置いて言い当てられ、照れ臭いやら嬉しいやら良い日だった。
そんな事もあってXTC『BLACK SEA』と『Drums&Wires』を聴いているけどやっぱり凄く好み。

Adult Momというバンドが自然体で凄く良い。

面白味がないと言われたらそれまでだけどこんな自然体な音楽が好きだし、難しい事も知っているので憧れる。

そしてそんなバンドを見つけると少し安心する。


たまに楽しいよふかしというバンドがふと聴きたくなってYouTubeで最近の曲を聴いては「やっぱり良いな~」と思う。

それだけの事なんだけどなんだか安心する。

 

 

6月26日  『曽祖母の教え

堀田善衛がロンドンへ行った時にサントリーのダルマを持って行き、ホテルの部屋でイギリス人の友達に「お前も一杯飲め」と勧めると「なにもウイスキーまで作らんでいいじゃねえか」「おれたちは日本の酒作ってないよ」と言われ恥ずかしい気持ちになったと今読んでいる本に書いてあった。

そういえばおばあちゃんからこんな話を聞いた事がある。

祖父が正月飾りを自分で作ろうとして曽祖母に叱られた話。

「材料が揃えれば作れるかもしれないけど、それを作る事を生業にしている人がいるんだ。その人の仕事を奪っちゃいけないよ」と言われた話。
そのエピソードが強く頭に残っている。

そんな感覚が身近にあって、教えてくれる人も沢山いたのかもしれない。

羨ましく思う。

 

 

6月27日  しらないまち

HINTOの『しらないまち』を久々に聴いてサビでやられてる。

この曲は力強くも無理のない加減で背中を押してくれる感じがある。

さりげない優しさにうるっとくるし、通り過ぎてきた色んな事を思い出しては笑いそうになる。

 

「もう一度あの茄子焼きが食べたいなー」

 

「あの瞬間に鳴らしていた音楽はなかなか良かったよなー」

とか。

 

どれも悲壮感がないのが良い。

いまも聴いていて「今年も良い夏になりそうだ」なんて根拠のない期待で胸を膨らませる事が出来る。

 

こんな音楽も作りたいと思うのに、何故か湿っぽくなりすぎる。

今年の夏はどこか遠い知らない駅へ行きたい。

 

 

6月28日

練習後に珍しくメンバーと音楽の話。

家に帰ってから話した内容と最近考えていた事、そして今さっき読んだ夏目(シャムキャッツ)×角館(yogee new waves)のインタビューが繋がって少しだけ気持ちが落ち着いた。

http://www.cinra.net/interview/201603-slowdays

2人の考え方は似ている様で遠い感じ。

久しぶりにシャムキャッツの『TAKE CARE』を聴く。

そして『TAKE CARE』制作時のインタビューを読み返して頷く。

 

続けて辻 征夫『春の問題』を読み返しまた頷く。

そして『春の問題』と『WINDLESS DAY』を自分の中で繋げ、また頷いた。

今日見つけたこれらの繋がりを上手く伝えられたらいいなと思う。

頭の中の断片になっているであろう好きなもの達を共有できたらいいなと思う。

 

 

6月29日

HINTOのLIVEを観たら20代前半の頃を思い出した。

LIVEを観た帰りは必ず「いまならなんでもやれる!」といった根拠のない自信に満ち溢れていた…気がする。

HINTOは最高に格好良いバンドだ。

tempalayもLIVE後半はかなり良かった。

音とその場の空気が混ざっていくそんな感覚。

最初からあの演奏だったら終わる頃にはどうなっていたか。

頭空っぽで聴いた。

そんな二つのバンドに刺激を受けた帰り道には曽我部恵一×夏目(シャムキャッツ)のインタビューを思い出したりした。

http://www.cinra.net/interview/201602-sunnydaysiamese

そして家に着いてから今年のルーキーアゴーゴーの面子を眺め、ふとボキャブラ天国でのBOOMERのキャッチフレーズ『遅れてきたルーキー』というのを思い出して最高だなと思った。

あの頃はあまり興味がなかったBOOMERを今になってなんだか格好良かったと思っている。